彼岸の雪
暑さ寒さも彼岸まで
とはよく言ったものだと感心します。
秋の彼岸には、
真夏の灼熱の残滓に汗ばむことが珍しくありません。
春の彼岸には、
冬将軍が放った最後っ屁の如き寒さがぶり返すことも。
春分の日の今日、大方の気象予報を裏切り
東京23区でも雪が降りました。
おそらく今季最後の降雪となるでしょうが
首都圏では、咲きはじめた桜の花に白雪が降りかかりました。
この彼岸の雪に、過ぎ去った春の一日を思い出しました。
まだ乳飲み子の長男を、群馬県高崎市の家人の実家に
初めて連れて行った帰路、大雪に見舞われました。
上越新幹線は関東の大雪など軽く蹴散らして上野駅へ。
しかし、東京は9cmの積雪で大混乱をきたしていました。
地上の公共交通網は完全にマヒ状態。
せめて地下鉄で少しでも移動と思いましたが
こちらも動く気配がありません。
このような状況下では、ヘタに動くと墓穴を掘りかねず
帰宅は長期戦と腹を括りました。
そこで向ったのが駅前の百貨店。
そこのベビールームでベッドと飲料用の湯を確保。
ミルクを飲んで寝ていれば手がかからない息子。
4~5時間をベビールームで過ごし、
タクシーの運転手を説得して世田谷区の自宅に向かいました。
自宅周辺は都心の倍以上もの積雪があり
帰宅出来たのは幸運の一語につきます。
ミルクを飲んで、タクシーの中ではひたすら寝ていた息子ですが
帰宅が1時間遅れたら空腹でどうなっていたことか・・・
北関東を中心に今夜から明日午前中にかけて
まだ降雪に注意が必要なようですが、そこは春の雪のこと。
大きな被害がでないことを願うばかりです。
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