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2019年11月29日 (金)

ワテ、アテに馴染まず

テレビで散見する、旅と訪れた先で地元の食を紹介する番組。
食レポなどと称されているようだ。
(実は、わたくしテレビは殆んど観ませんので、無責任な記述だ。)
類似した紹介は文字媒体でも見られる。
大袈裟な旅先での食べ物ではなく、
日頃の通勤などで通る街の、気になる店を紹介する記事である。

わたくしの目に留まる限り、そうした記事の筆者は女性が多い。
(筆者注:これから先の吾が記事は、誤解や差別などの批判を恐れず書く。)
それは例えば、こんな書き出しではじまる。
人伝に聞いて、かねてより気に掛かっていた店がある。
(筆者注:わたくしは「かねてより」の書き方はせず「かねてから」と書く)
この度、友人を誘って女同士の飲み会を企画した。
(筆者注:わたくしは「飲み会」なる呼称は好まず、例えば「酒席」などと書く)
店に入って、まず目に飛び込んで来たのは
全国から取り寄せられた銘酒の数々。
ご主人に呑みたいお酒と、食べたい料理の好みを伝え
お任せで、どんなお酒と料理の出会えるか期待する。
こんな記事で、時おり見られるのが料理をアテと称すること。
くだんの記事を書いた女性が近畿地方の出身者ならヨシ。
(スイ)を気取った表記なら噴飯ものだ。

酒と一緒に食べるものをツマミといい、サカナというのは
関東の習いだ。
関西ではアテと称する。
サカナは酒菜ともとも表記し、いずれも活のいい食材を
料理人が、ひと手間もふた手間も掛けた食べ物をいう。
ツマミは、まさに手で摘んで気軽に食べられるもの。
例えばスルメ(アタリメ)や、落花生などの
いわゆる乾き物の印象が強い。
因みに、東京・銀座あたりの高級クラブでは
お洒落なグラスに氷を入れ、チョコポッキーを挿した
乾き物が高値で饗されるらしいが、
場末の「〇〇銀座」しか知らぬオヤジには
与り知らぬぬ未知の世界。

話題が本筋から外れておるが、外れついでに一つ。
日本歌謡界に偉大な足跡を残した阿久悠。
氏が遺した世界に舟歌がある。
肴はぬるめの燗、肴は炙ったイカでいい、と綴る。
チョット待っち! 近藤マッチ!!
イカでいい ですとっ!?

この場、酒場は、港近くの一杯呑み屋か?
店の飾りは、縄暖簾と有線放送の演歌だけ。
否ある!
この寂れた港町の一隅に流れ着き
訳あり人生を笑顔に隠し、分け隔てなく客を遇する
亜紀ママ。
(筆者注:今風に、いやさ2020年風に云えば笑顔のお・も・て・な・し)
場末の酒場に不似合いな白磁の一合徳利から
客の手にある大振りの酒杯に酒を注ぐ。
肴は昨日、港に揚がった肉厚のイカを一夜干しにして
炭火で軽く炙った。
これぞ逸品!呑み助には至上の肴だ! 
だから阿久先生
ここは 炙ったイカいい にしてくれまいか!?
泉下の人となって久しい阿久先生に願っても詮無いことだが。

本題に戻らねば!!
日本全国、津々浦々。
その地に根ざした標準語を軽んずる気はない。
(筆者注:人は、それを方言と呼ばわる)
その地なればこその語感あり、情感あり。
関西で、酒の肴えおアテと呼んで些かの不都合もない。
しかし、関東で、半可通がアテを用いるのは
見苦しく、聞き苦しいものだ。
それが女性だとしても容赦はせぬ。
一旦、酒を呑むと決めたなら呑み助に徹すべし!!
酒に合わせる料理はツマミや肴に究まれる

と、寒さが増した昨今の夜。
茶碗酒をほどほどに温め、秦野名産・冷凍ゆで落花生をツマミに
ウダウダ書き連ねたは酔っ払いの戯言と、ご容赦願いたい。

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