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2016年10月15日 (土)

嘆かわし、言葉狩り。

ある言葉や行動が、インターネット上で取り上げられ物議を醸す。
その殆んどは圧倒的に批判され、いわゆる「炎上」状態となる。
本日取り上げる発言を為した御本人は尼僧であるが、
仏門に入る前は、否、仏門にある今も、文壇の重鎮である作家。
すなわち言葉の匠である。

過日、日本弁護士連合会から、この尼僧が
「人権擁護大会に於ける、死刑廃止シンポジウムに
ビデオメッセージを送ってほしい」との依頼を受けたそうな。
この尼僧は、かねて「死刑廃絶」に関心を持ち、
現行の死刑制度に批判的な立場をとっておられる。
ゆえに、この大会の向け死刑廃絶を訴えるメッセージを送った。

その発言から物議を醸し「炎上」にまでいたる発言とは・・・
「・・・人間が人間を殺すことは一番野蛮なこと。
みなさん頑張って「殺さない」ってことを大きな声で唱えてください」と言った。
その後に「そして殺したがるバカどもをと闘ってください」と結んだ。

 上記は、尼僧が連載している新聞の連枝随筆からの引用

この発言を、会場に居て聞いた犯罪被害者の家族・近親者
尼僧の発言は自分達の運動に批判的で、
自分たちを「バカども」呼ばわりしたものだと猛反発したとか。
この団体には、彼らの運動の共感する弁護士も同席していたという。
弁護士とは、難解な法律用語を読み下し、その示唆するところで
検察と対峙する、いわば「言葉の匠」である。
と、法律の素人は思うのだが、この事態はしかり!?
尼僧のこれまでの言質(生き方)や、姿勢を承知しているならば
このような稚拙な批判には抑制的な立場にあって然るべきだ。

尼僧は、連載の欄で犯罪被害者の方たちに詫びていられる。
その「炎上」の事実をしらされ真っ先に浮かんだ言葉が
もの言えば唇寒し秋の風であったという。
この尼僧の慙愧に耐えない想いを表す言葉かと思う。
尼僧は続けて言う。
「だから長生きはいやなんだ」であった。
そんな誤解を招く言葉を94歳にもなった作家で出家者の身で、
口にする大バカ者こそ、さっさと死ねばいいのである。
耄碌のせいだなどと私は逃げない。お心を傷つけた方々には、
心底お詫びします。

 上記は、尼僧が連載している新聞の連枝随筆からの引用。
この事態が言葉狩り以外のナニモノであるか!?
尼僧の言葉の中に、己への慙愧の念と
社会の批判に購う気持ちを読み取るのは情緒的過ぎるか?
尼僧の今後の鋭い洞察力からなる舌鋒が鈍らんことを祈念します。

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