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2016年1月11日 (月)

完結であれ、未完であれ。

この正月
永年読み継いできた時代小説のシリーズが完結しました。
文庫書き下ろし時代小説という分野で
第一巻の刊行から15年、51巻目での大団円であります。
私と、この作家との繋がりは、15年の半ばころからのことです。
そのシリーズを読み始めた当初は、次から次へと続編を追い
ついには新刊の刊行を待つに至りました。

物語りは一応の結末を迎えたものの
登場人物たちの明日を思うと、物語りが終わったとは思えず
彼らの5年後、10年後、20年後が気掛かりです。
作者の手によって終息した作品ですら、その寂寥感は大きく
今しばらく、このシリーズを続けて欲しいと願うのは
読者の我が儘と知りつつ、心の折り合いがつきません。

まして作家が亡くなって終息せざるを得なかった作品を思うとき
未だに気持ちの整理がつかずにおります。
この宇江佐真理さんの遺稿となった新聞連載小説が始まる。
読み始めから未完と承知しながら読む愛読者の心は辛い。
病と闘いながら、一度は断わった連載を
闘病の支えとなさったものか?
思い切り明るいものを と書き出した作品であったとか・・・
常に前向きな女性を描き続けた彼女ならではの遺作と思える。

ときに笑い、ときに涙しながら、その遺作と付き合う。
うめ婆行状記
宇江佐真理さま、心して愉しませていただきます。

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