« 水遊び | トップページ | うん、うん。居る!居る!! »

2015年7月12日 (日)

夜目遠目笠の内

その諺の発祥は江戸時代の頃か?
女子(おなご)が、ひときわ美しく見える状況の謂いです。

町の灯りが乏しい時代、暗闇が勝っていたのは確実。
僅かな明るみに、一瞬浮きあがる女子の姿は
男心を粟立たせるに充分だったと思われます。

慎ましやかな女性(にょしょう)の立ち居振る舞いは
遠目で見ても美しさは際立っていたことでしょう。

そして、笠の内。
いま、分かり易い例をひけば、阿波踊りの女踊り。
鳥越笠を被った踊り手たちは、みな見目麗しく映ります。

かように、夜目遠目笠の内 で女性が映えます。
尤も、そうした思い込みが勝れば、たとえ現実は違えども
美しいと勘違いする場面が無いとは言い切れない。

さて、ここからが今日の本題です。
下手の横好き よろしく
シロウトの写真愛好者が恐れもせず撮る写真の数々が
ひょっとすると秀作であるかのような錯覚を覚える
そんな写真の撮り方についての考察、あるいは自省。

まず一つ目の偽法は、モノクロ撮影
写真技術の発祥から連綿と続く色の無い世界。
鮮やかなカラー写真が普通の世に、敢えてモノクロで撮る。
そこには深い想いがあり、その写真には深い意味がある。
と、見る人たちに思い込ませることが出来たら
写真家を気取る撮影者の目的は達成されたことに成ります。

次いでの偽法は、シルエットで撮ること。
単に写真から色を配すれば成立するモノクロ写真と違い
こちらにはカメラの基本的な機能を考慮した僅かな謀がです。

7c228x246y153t84img_0202
カメラは、同一フレームに明暗が際立つ領域がある場合
どちらかに露出を合わせる習性(弱点)があり
この習性を逆手にとるとシルエット写真が成立します。

37x88t172x208y151t84img_0216
明るい領域で露出を固定すると、暗い領域は潰れます。
その暗い領域に何かしら明るい部分があると救いとなり
写真に思い込みをもたせる助けになります。

7c9x26y147t84img_0380
あの笠の内と同様、見えない部分に勘違いを抱かせる。
拙い写真を如何に意味ありげに見せるかの奇手であります。

まぁ、こういう言い方をすれば元も子も無くなりますが・・・

|

« 水遊び | トップページ | うん、うん。居る!居る!! »

コメント

シルエット手法、
この言葉を見て思ったのが
ビートルズの「With The Beatles」のジャッケト写真。
ハーフシャドウの陰陽はとても秀逸だと感じます。
それも、原版に近いか遠いかで
各国のレコードジャケットの違いを見てとれるのも
オタクとしては楽しめています。

投稿: 川崎アップル | 2015年7月15日 (水) 22時56分

光と翳
それを計算し尽くした写真と
偶々、明るい部分にAFが反応した写真と
そこには天と地ほどの違いがあります。
私のナンチャッテ写真は、まだまだ続きます。

その音質と共に、ジャケットの違いも愉しめるのは
レコードという「曖昧さ」を包含した「手作業」ならでは。
技術もさりながら、倫理観にも「偏差」があったのでしょうね。

投稿: kattu | 2015年7月15日 (水) 23時55分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 水遊び | トップページ | うん、うん。居る!居る!! »