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2015年6月13日 (土)

水戸様の花菖蒲  ~小石川後楽園~

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六日の菖蒲
(アヤメ)十日の菊

という諺があります。
六日とは五月六日のことで、前日は端午の節句です。
その日、風呂の湯に菖蒲(ショウブ)の葉を浮かばせる
菖蒲湯の習わしがあります。

はて? アヤメとショウブは共に菖蒲の漢字を用いる。
菖蒲の花をアヤメと呼び、葉をショウブと称するのだろうか?
結論からいうとアヤメとショウブは別の植物です。
ショウブはサトイモ科(ショウブ科)であり
アヤメはアヤメ科アヤメ属で、全く異なる種類。

 初めに申し上げておきますが
 この記事の、花の見分け方は全くの受け売りです。

ショウブは薬葉として用いられ、葉菖蒲とも呼ばれます。
花は咲くのですが、蒲の穂に似た黄色の花が咲き
アヤメなどのビラビラした花弁はつきません。
諺を編むような賢者にして、花の種類には疎かったようです。

いずれ菖蒲(アヤメ)か杜若
という諺もあります。
二つの美しいものを表す言い方で
あの姉妹はいずれ菖蒲か杜若だね などと使われます。
転じて優劣つけがたい場合にも用いられます。
AKB48の総選挙の1位と2位は・・・・ だね、など。
正直、菖蒲と杜若の区別がつかない私など
どっちが菖蒲で杜若? と毒づきたくなります。

冒頭の諺に誤用されたアヤメは、五月中旬から下旬が花の盛り。
端午の節句と絡ませられるのも頷けます。
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これが端午の節句辺りにご近所で見た花で
菖蒲(アヤメ)のようです。

杜若の花は五月中旬が盛りで、
今回訪れた小石川後楽園に咲いていた花菖蒲は
五月下旬から六月下旬に花の盛りを迎えます。

さて、アヤメと、カキツバタと、ハナショウブ
それらの違いを見分けるには
前述したようにショウブは花の形状が違うのでイチ抜け。

アヤメ科の三種を見分ける一つは生息地。
アヤメは畑などの乾燥地に多く咲きますが
湿地帯でも生息が可能。
カキツバタは水辺に多く咲きますが
これまた湿地帯でも咲くことがあります。
ハナショウブは中間で湿地帯だけでなく
乾燥地と水辺でも生息できます。
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小石川後楽園で、水辺の咲く花菖蒲。

それぞれの背丈や、花の大きさでも判断できますが
これは同時に並べないと分かり難い。
こうなると、もうグチャグチャ!

でもご安心なさいませ。
ひと目で判別できる見分け方があります。
それを最初に言いやがれ! てか・・・

三種の花の形状は酷似していますが
花弁の根元(一般的に花のシベがある中心部)の模様が違います。
花菖蒲と杜若には、その根元に目のような形の模様があり
花菖蒲は黄色杜若は白色とはっきり分かれている。
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そう!これは花菖蒲です。
杜若の画像はありませんが、
アヤメは2枚目の画像で、
花弁の根元に網状の模様が見られます。

これで長年の疑問がスッキリしました。
でしょう?

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コメント

小石川後楽園、昨年秋行きました。
紅葉を撮り込んだ素材仕込みましたが、
出稿のタイミングを逃し、お蔵入りです。
まあ、ジャスト・イン・タイムなブログでもありませんので
今年の秋の案内にでも使えればラッキーかと。
まごまごしていると季節に置いてけぼり、
ということですね!

投稿: 川崎 | 2015年6月23日 (火) 00時02分

あれだけ豊かな緑に包まれている小石川後楽園。
紅葉は、さぞ見応えがあろうと想像されます。
一年間、じっくり熟成された作品に期待しています。

投稿: kattu | 2015年6月23日 (火) 05時13分

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