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2015年3月24日 (火)

徳の朝焼け

「春は曙」という有名な一節があります。
墨に染まった空が、漸く明け僅かに白みはじめる。
そうした刻と、目に染まる明暗の心に沁み入ることよ・・・
とでも申しましょうか?

その曙から僅かに刻を経て
天空を支配する深い群青を
今、まさに昇らんとする旭日の魁が朱に染め上げていく。

淡い点と想えた朱は、やがて緩やかな弧を描き
主の行くべき天道の露を払う。

やがて姿をあらわした旭日は
力強い光芒を放つまでの刹那
濃い朱に染まり大きな真円を露わにする。

大気に真冬の欠片を残した春の夜明け。
染みきった穢れない視界を
真新しい旭日の朱が沁みていく。

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