« あのなぁ・・・ | トップページ | 波頭を越えて ~帆船練習船・日本丸~ »

2015年3月 1日 (日)

分解写真と高速度撮影

分解写真 と読んで、瞬時に何のことか理解できる方は
昭和中期に多感な時期を過ごされたことと思います。

国内にテレビ受像機が普及して間もない頃
テレビ番組の重要な分野にスポーツ中継がありました。
その柱は相撲や野球であり、それに次ぐのがプロレスか?
当時の大相撲には人気があり、
NHKだけでなく民放でもテレビ中継されていたと記憶しています。
テレビ桟 という言葉が示すとおり、家族がテレビの前に集い
熱戦に注目していました。
このテレビの前に家族が集うのはスポーツ中継に限らず
新しい一家団欒の形を作ったといえましょう。

当時の中継技術や撮影機材は、まだまだ開発途上で
カラー撮影すら後年まで待たなければならない状況でした。
そんな中でモノクロ相撲中継の目玉が分解写真ではなかったか?

現在のようにVTR技術が普及しておらず、高速度撮影も
無かった時代の画像再生技術が分解写真です。
撮影時にそうなのか、再生時にそうなるのか
詳しいことは知りませんが、要するにコマ落とし再生です。
1秒間に一コマか、2コマまで再生されたのでしょうか?
力士などの動きがカクカクとぎこちなく再生されました。
コマ落とし画像なので、勝負際の動きが捉えられず
勝負判定の参考にならない場合が多々あったように思います。

子供たちの遊びで相撲の人気は高く、地面に円を描いて土俵とし
マメ力士が相撲に興じたものです。
その際 「今度は分解写真でやろうぜ!」と成り
カクカク動きながら相撲を取って遊んだりしていました。

さて、相撲は直径4m55cmの土俵で大柄な力士が激突します。
行司が勝負を判定し、5人の勝負検査役が勝敗を見届けます。
行司の勝負判定に疑義があれば物言いを付け審議。
同時に東西の土俵下に控える4人の力士にも物言いを付ける
権限が与えられています。
土俵上と土俵下で10人が勝負判定に関わるわけです。
かといって、必ずしも正しい判定が降されるとは限らない。
そこで採用されたのがVTRを勝負判定の参考にする方針です。

もう何年も前、サッカーの誤審について
人間は間違いを犯すものだ といって、誤審を容認する発言に
接したことがあります。
ナンと寛容で、不誠実な理屈か!?
と、呆れもし、怒りさえ覚えたものです。
その当時でさえテレビ中継でのVTR技術は発展しており
VTR再生で、誤審が明確に映る機会が少なくなかった。
にも関わらず、人間は間違いを犯すものだ とは・・・

サッカーの場合、対戦相手への直接的な反則のほか
あたかも反則を受けたかのような演技が絶えない。
広い試合場で、22人の選手が交錯するのだから
見過ごしが有っても不思議ではないが
それを審判の人間性に帰してよいものか?
おそらく、判定の誤りを知らないのは審判本人でしかなく
世界中で試合中継を観ている観衆は、瞬時のVTR再生で
真実を見てしまう。

この事実は、審判個人に向けられる不信に留まらず
サッカー界全体に向けられる不信となろう。

勿論、動いている試合の最中のこと
反則を理由に試合をとめては興ざめというもの。
VTRの判定は試合後の裁定に任せればよかろう?
様々な反則はVTRで審査し、
試合後、個々の選手にマイナスポイントを付加すればよし。
当然、マイナスポイントが沢山溜まれば
出場資格停止の特典が与えられます。

サッカー界は、一日も早く 人間性の世界 から
人としての正義に基く競技 に脱皮して貰いたい。

近年、アイススケートのフイギア競技では
芸術点を評価する審判とは別に、VTR映像を活用して
技術の完成度を審査しているようです。
人間の肉眼で確認できない高度な技術を
競技の後で、VTR映像を証拠に審査する。
科学の目を活用する敷居は低くなっていると思われます。

|

« あのなぁ・・・ | トップページ | 波頭を越えて ~帆船練習船・日本丸~ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« あのなぁ・・・ | トップページ | 波頭を越えて ~帆船練習船・日本丸~ »