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2014年7月 9日 (水)

流れ果てし、ひとつ星。 第二夜

ここはTOKYO 嘘のまち

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インタビューの終焉近く、インタビュアー(著者)は、迫る。
そのインタビューの二年程前に発表された面影平野
なぜ、この曲が大ヒットしなかったのか?
藤圭子のヒットと呼ぶに相応しくない売り上げに終わったのは
なぜかと執拗に問う。
その理由は、藤圭子の力が落ちたからではないか? と・・・

作詞・阿木耀子。作曲・宇崎竜童。
インタビュアーは、よい曲だと言う。
藤圭子もまた、詞の凄さを認める。
それなのに、中途半端なヒットに終わったのはなぜか?

執拗とも言える追求に、半ば自棄気味に応えた藤圭子。
そうさ、あたしの力が落ちたさ。

しかし、彼女の独白は、そこで留まらない。
あの曲のよさと、ヒットしなかったことは関係ない。
なぜなら、あたしには、あの曲がわからない。
あの曲の心がわからない。
あたしの心を熱くするものがない。
だから自信をもって歌って、人々の中に入っていけない。

女のブルース は違った。
テーブルの上に置かれた紙に読んだ歌詞の凄さ。
あたしの 心にズキン!ときた。
それが面影平野にはなかった。

プロ歌手ならば、斟酌せず平然と歌わねばならないだろうが
あたしにはできない。
藤圭子は、自分の力が落ちただけでなく、
他にもヒットさせられなかった理由を吐露していく。

10年間の歌手生活の中で、ある時、藤圭子が居なくなった。
今居る藤圭子は、嘗ての藤圭子ではない。

まさに、そのことが引退へに最初の大きなキッカケだった。

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コメント

このシリーズ好きです。

コメントも書かず・・・

「第一夜」を読んで すぐさま 懐かしくて懐かしくて
YouTubeで藤圭子をハシゴ そこから宇多田ヒカルに・・・

小学生だった私は「藤圭子」はちょっと怖い歌を歌う美女で
あの美しい顔立ちから 淡々と表情も変えずに絞り出されるハスキーな歌声。このギャップが子供の心にも焼付きました。

夢は夜ひらく・・・は 園まりさんが 非常にHに歌っていたのに(笑)、彼女が歌うと 怨み節になった。
面影平野は あの頃 乗りに乗った宇崎夫婦の曲ですね。


あの曲の心がわからない。
あたしの心を熱くするものがない。

こう言ってのける 気の強さ?  

印象としては 口数少なく大人しい女性のように見えましたが、内に秘めたものはこれだったのですね。


そういえば・・・宇多田ヒカルが 登場したとき、ドキドキしたのを覚えています。 それは 宇多田ヒカルの中の「藤圭子」が観たかったから。観れると思ったからなんですね。 
才能は溢れていたけど 娘は お利口さんだった^^ 

続きを楽しみにしています。

投稿: 言の葉 | 2014年7月10日 (木) 04時41分

歯に絹着せぬ物言い・・・
周囲に軋轢を生んだことでしょう。

口数少なく、大人しい女性・・・
それには訳がありました。

言の葉さん
私の駄文を読まれるより
「流星ひとつ」を読まれる方が早いですよ(笑)

投稿: kattu | 2014年7月10日 (木) 05時18分

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