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2014年7月22日 (火)

流れ果てし、ひとつ星。 第三夜

あたしが男になれたなら・・・

1969年9月26日 藤圭子デビュー 18歳
その瞬間、世間は少なからぬ眩暈に襲われた。

世界情勢は東西冷戦下。
日本は西側諸国で西ドイツを抜きGNP第2位に躍り出た。
日本人の誰もが、自分は中流であると意識した瞬間。
貧しさから這い上がった、ひとりの少女に光があたった。

少女の面差しは人形のように整い、幼ささえ携えていた。
その少女が歌を口ずさんだ時の慄きを
当時、人気作家の五木寛之は評した。
これは演歌でも、艶歌でもない。
紛れもない怨歌である。

この評にマスコミが飛びつき、学生運動の間に伝播する。
70年安保闘争で何も成し得ず、挫折感の中にいた学生達。
後に過激な活動で海外にまで名を轟かせる活動家達は
未だ胎動の中にいた。
アウトローという言葉が虹色に輝いて見えた時節
怨歌は、アウトローを招きあげる天使の歌声に聴こえたか?

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