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2014年7月18日 (金)

流れ果てし、ひとつ星。 別夜・参

デビュー2年目、1970年。
女のブルース 圭子の夢は夜ひら

3月  日航機「よど号」強奪事件勃発。
     犯行グループは、かの悪の枢軸国に逃げ込む。
     後年起きる、拉致問題との関連が疑わしい。
6月  日米安全保障条約が自動継続される。
11月 楯の会代表、作家・三島、自衛隊市ヶ谷駐屯地内で割腹。

国家体制に悲憤を抱く、右も左も、先鋭的な動きを示す元年か? 
この後、学生運動(家)は、セクトの内外を問わず、
流血の粛清と、抗争に明け暮れる。
いまや、昭和残侠伝へのシンパシーは無いか?

6月、自動継続された日米安全保障条約。
締結された1960年は、国内を二分する壮絶な世情だった。
労働組合が、一つの大きな政治力だった時代。
クミアイが繰り出すデモの波は、
連日、日本の何処かで展開された。

安保反対! 安保反対!!
子供心にも、それが重大な潮流だと察知していた。
一方で、意味もわからず アンポハンタイ!
クミアイのジグザグデモを模し、空き地を掛けた記憶がある。

条約批准の国会前には、反対派の市民が幾万と押しかけた。
このとき「国会周辺は騒がしいが、銀座や後楽園(東京ドームの前身)
いつも通りである。私には声なき声が聞こえる」と語り
条約締結に及んだのが岸信介内閣総理大臣
そんな言い逃れにも関わらず、国会議事堂前に
幾万もの群集が集まったのは、
一つに、岸が国会論戦を拒まなかったからではないか?

いま、集団的自衛権を掌中にし、
日本国憲法の精神を骨抜きにした安倍晋三は
岸信介の直系の孫だ。
曲りなりにも国会論争を念頭に置いた爺さまと、
その孫の度量の差に暗澹たる思いを抱く昨今である。

昭和の妖怪とか、太平洋戦争のA級戦犯容疑者の爺さまと
乳母日傘で育った、お坊ちゃま総理大臣の志の低さに愕然。
少なくとも、岸総理大臣の後を襲った池田勇人の施策を見るに
ソビエト連邦を主峰とする東側諸国との関係において
米国の傘の下に生きる国家安寧の道に疑念を抱くやいなや?

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コメント

日米安全保障条約・・・社会科のテストで良い点取るためにさらりと覚えました。

半世紀近く経って 今こんなきっかけで アンポ反対の意味を深く考えるとは・・・
このシリーズで 結構勉強させていただきました。

時代と藤圭子を絡み合わせることで すごくリアルに伝わってきます。 

何か 謎解きのように・・・・そうだったのかって 紐を解いているようです。

投稿: 菜っ葉の菜 | 2014年7月25日 (金) 23時56分

菜っ葉の菜さん、「歴史好き」のあなたが
もう一つ歴史に近づくキッカケに成れたとしたら
嬉しいことです。

後年、大坂で万国博覧会が開催され
日本は益々、経済大国にのし上がりますが
いつの世も、陰の部分を包括しているものですね。
その陰の部分を代表するのが藤圭子かどうか不明ですが・・・

私が、こんなことを書いてよいものか?(笑)

投稿: kattu | 2014年7月27日 (日) 02時21分

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