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2013年5月 7日 (火)

オラ、撮れねぇ。

女性カメラマンの梅佳代展を観る。
写真学校に学んでいる頃からスナップ写真を中心に
話題になる作品を発表してきた彼女の
これまでの歩みを纏めた写真展。

8c110128t64img_1654  
 人物写真を撮れない自分を
 撮れるように鼓舞する意図はないが
 なぜ撮れるのか?
 その一端なりとも探りたい。



写真展の会場は、過日、篠山紀信「写真力」展が催された
東京オペラシティ アートギャラリー。

92136t72img_1648  あの写真展を思い出させるような
 大きいサイズのプリントが並び
 梅佳代の写真力がほとばしる。 



写真展を観て思ったのは
やはり自分にはあのような人物写真は撮れない。
被写体のプライバシーがどうのこうの
といった問題は、この際は考えないことにしてもだ・・・

要するに技術ではない写真を撮る力が違うのだ。
撮られた状況、その時その場所に居れば誰でも撮れる
そういったものではないように思われる。

撮影者の人柄、といってしまえば平易過ぎるが
結局は、そこに結論が行き着く。

梅佳代本人が語っているが、初期の作品は本人が若く
モデルの女子中学生や男子との間に垣根が低かった。
それが今は、彼らとの年齢差が開き、
母親といっても違和感がない年齢に達してしまった。
故に、中学生くらいの年代の子たちとの距離感が違う。

今、彼らのような年代の子らを撮ろうとしても
彼らの梅佳代に対する意識が、当時とは違う。
また梅佳代自信の感じ方も違う。
今しか撮れない写真。
それを撮るしかない、と梅佳代は語る。

それでもなお自分より若い、または年長者との距離感が
実際の年齢差とは関係ないのが梅佳代の身上だろう。
梅佳代の、被写体を見極める洞察力。
シャッターを切る瞬間を逃さない判断力。
そうした技術的な側面ではなく、
一瞬にして他者を自分の中に引き込む力が秀でている。

それは本人が持って産まれた資質としか言いようがない。

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