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2013年3月13日 (水)

聞き違い 覚え違い

日本語の誤った遣われ方を憂う、または憤慨する先生。
この方は教員経験があるので、エセ知識人をヨイショする
軽称 (敬称を揶揄した言葉を創りました) ではありません。
その著書の中に面白い一文を見つけました。
ある新聞の投稿欄で見つけた面白い笑い話しのこと。

投稿氏が言う。 (と、先生の言)
投稿氏が小学生のとき、テレビのアニメ番組を観ていた。
主人公がグランドを整備する大きなコンクリート製の
ローラーを曳いている映像に流れる主題歌の歌詞。

思い込んだら試練の道を、ゆくが男のど根性・・・」
この歌詞を、かの投稿氏は、こう解釈した。
重いコンダラ・・・
先生はここで歓喜する。
こんな間違えは神でも侵さない天才的創造だと。

あのコンクリート製のローラーをして、コンダラと命名する
誤謬に心から喝采をおくっていらっしゃる。
言わずもがな 巨人の星 のオープニングだ。

こうした聞き間違いや、覚え間違いは
何方も経験があるのではないでしょうか?

私にもあります。
昭和30年代と思いますが、木下恵介監督の松竹映画
「喜びも哀しみも幾年月」。
灯台を守る職員一家の、まさの喜びも哀しみをも描いた映画。

その主題歌の冒頭に
オイラミサキノトウダイモリハ・・という歌詞がある。
子供の私が解釈したのは
オイラ岬の 灯台守りは・・・
果たして、この一家が暮らすオイラ岬とは、どこにあるか?

この一家は、オイラ岬にある灯台を守っているのだと
確信して幾星霜。

あるとき、何気なくテレビを観ていて、確か
ビートたけ
だったとしと思う。
彼がオイラは・・・という発言を聞いたとき、
私の全身に電流が走り抜けた思いがありました。
あの歌詞は 俺ら 岬の灯台守りは・・・ であったかと。

まだある。
昭和の大スター、石原裕次郎のヒット曲に
錆びたナイフという曲がある。
男が砂を掘っていると錆びたナイフが出て来たという歌詞。
歌はいう、何処のドイツが埋めたか?・・・

少年の私は思う。
どこのドイツといって、西ドイツか東ドイツしかあるまい?
当時、世界は東西冷戦の真っ只中。
ドイツはベルリンの壁で東西に分断されていた。

百歩譲って、二つのドイツのどちらかが埋めたにしても
何処のドイツではなしに、どっちのドイツというべきでは?

どうやら、この頃から小賢しい理屈を捏ねる
可愛げのないガキだったようで・・・

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コメント

行き違い・・・(聞き違い?)

勝手な思い込みと、勝手な了解でいままでいろいろと難儀したことを思いおこしました。

仕事場では、各地方の方とご一緒させてもらっていますが、
関東圏では聞かない言葉も多々あり、それはそれで話題の一つとして楽しんでいますが、
話題にすらしなければ、知らないまま過ごしてしまいますよね。

「聞くは一時の恥」を心して日々、楽しんでいます。
(ウチの現場、九州出身が多くて飲み会は、それはもう大変です!)

投稿: 川崎 | 2013年3月13日 (水) 20時48分

日常の言葉、特に地方独特の言葉や言い回しは
時に軋轢を呼びますね。
関西で「しまう・片付ける」の意味で使われる「直す」。
これを関東で使うと、何かの間違いを正す必要があると受け取られます。
テレビの普及で、お国訛は減ったと思いきや、
案外生活の言葉が残っていたりしますね。
それはそれで地方文化を残す大切なカギなのだと思います。

九州人との酒盛りですか・・・当然、芋焼酎でしょうね。
私、アレが苦手で、いっそ突き抜けて沖縄の泡盛や、
奄美の黒糖焼酎の方が喉に合うようです。

投稿: kattu | 2013年3月13日 (水) 23時29分

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