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2010年1月 3日 (日)

三日とろろ

正月三日、とろろ汁をつくって食する。
正月のあいだ、とかく暴飲暴食になりがちな胃を労わるための
七草粥は承知していたものの、三日とろろは初めて聞く名でした。
その名を初めて知ったのは、あの円谷幸吉選手の遺書です。

父上様、母上様、三日とろろ美味しゅうございました
で始まる哀切極まりない遺書を読んでも、
それが福島県須賀川地方の習わしとは知り得ません。

まして、遺書でありながら食い物のことしか書いていない
その事実に浅ましさを感じたのが当時「子供」だった私の感想です。
それが齢を重ね読み返すとき、何ともやるせない思いを覚えます。

素朴なるが故に心惹かれる物事はあるものです。
素朴な心根、素朴な食べ物
この世に生を紡ぐ上で、そうした諸々を大切にしていきたい。

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