罪と刑罰
死刑廃止論があります。
出来うるなら、極刑が必要ない社会であって欲しい。
しかし、相次いで凶悪犯罪が明らかになると、
極刑も仕方ないと久しく感じます。
死刑廃止を論ずる人々の主張には。
ひとつに、国家といえども人の命を奪う権利はない。
といった論理があるようです。
国家が行う最も大きな殺人は戦争です。
戦争にも、死刑にも反対したいものです。
・・・・・・・が?
もう一つ、死刑廃止論者の考え方に、
冤罪が起こりうる可能性をあげる人がいます。
冤罪によって、不当に命を奪われる悲劇を無くさなければ??
しかし、この論理は主客転倒ではありませんか?
根絶すべきは死刑でなく、冤罪です。
死刑にならない冤罪。
これ、案外多いのではないのですか?
電車内で、女性の身体に障っていないのに、無理やり痴漢の
汚名を着せられた事例を見かけます。
その結果、何ヶ月も収監された人が、新たな証拠の出現によって
無罪を勝ち得た事例を忘れてはいけません。
厳正な捜査と、事実を見誤らない法廷が機能してこそ
冤罪を防げるのであり、そうした冤罪を排除する体制が整う
ことこそ最重要課題なのではないでしょうか?
サッカーの審判ではないのです。
人は間違うものだ。
そんな思想は人を裁く場には無用です。
本当に無くすべきものは何か?
確かな視点を持ちたいものです。
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