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2008年1月26日 (土)

矛盾

科学の発展は人類にとって欠かせない要因だが、
人類を危機に陥れる要因にもなりうる。

ダイナマイトは人々を危険な作業から開放した。
その反面、保管中や使用中の事故によって命を落とす
事態が生じた。最も忌まわしい事態は、武器として多くの
人々が命を奪う悲劇を招いたことだ。
核開発については、何をかいわんやである。

京都大再生医科学研究所が、万能細胞の生成に成功した
ニュースは記憶に新しい。これまであった生命倫理との
兼ね合いでも、倫理に抵触しない方法は世界からも賞賛され
さらなる研究の進捗が期待された。

そんな折り、細菌のゲノム(全遺伝子情報)を人工的に合成
することに成功したニュースが報じられた。今回の成功は、
これまで成功していた、より原始的なウィルスレベルでの
合成とは比べ物にならない進歩らしい。

自己増殖能力を備えた生物としての細胞だが、そのゲノムを
人工合成出来れば、将来の「人工生命」づくりに向けた大きな
進歩だという。

バイオ燃料を製造したり、有害廃棄物を分解したりする際に
必要な人工微生物づくりなどへの応用が期待されるという。
しかし、人工生命は利用の仕方によって兵器に成り得るし、
自然界への悪影響などの懸念もあるという。人工微生物を
人間が制御できなくなった場合を心配するむきもある。

科学者は人類にとって有用な技術だからこそ研究・開発する
のだろうが、反面、人類を危機に陥れる研究をしているのも
厳然とした事実である。
なぜ?と科学者に問うのは意味がないだろう。
しかし、どこかで人類や地球の未来を見据えた制御が働かない限り
過去と同じような悲劇が繰り返されるようで心配だ。

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