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2007年12月23日 (日)

ひこうき雲

飛行機を見るのが好きだ。
近くで見るより、飛んでいる飛行機を見るのが断然好きだ。
旅客機が、空港に向って旋回しながら高度を下げる様や、
離陸して一所懸命に高度を確保しようとしている姿を、
飽きもせず眺めていることがある。

それより好きなのは、高い空を音もなく、飛行機雲を曳きながら
進んでいく様子だ。
特に夕方、太陽が沈み、あたりが薄暗く成り掛けた頃。
上空数千メートルの飛行機には、まだまだ陽ざしが当っている。
小さく見える機体はキラリと光り、2本の飛行機雲を曳きながら
グングン空の高みを目指しているように見える。

あの飛行機は、いったい何処に行くのだろう。
あの飛行機には、どんな人が、どんな理由で乗っているのだろう。
子供の頃、そんな事を考えながら遠ざかる飛行機を見送った。

荒井由実のひこうき雲は、そうした感傷と重ねて聴いた曲である。
この曲は、彼女が荒井由実として活動していた時期に、
最も豊かな感性が発揮された曲だと思っている。

天に召される、という言葉があるけれど、この曲の主人公は
幸せな思いすら抱いて空に昇っていった。
自分に許された命が短いもので、それでも空に憧れ、みずから
空に昇っていくことを歓んでいたかのように。

さて、私は微笑みながら空を昇っていけるだろうか。

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コメント

ひこうき雲、高校時代を思い出しました。
木綿のハンカチーフ、何時か忘れたけど思い出しました。
津軽海峡冬景色は、同年代の歌手が歌っていたので、めっちゃ身近です。
望郷酒場も…確か不動産屋の方が歌っておられましたね。
でもどうしても「エリカの花が散る時」がわかんない~
多分生まれてる筈なんですけどねぇ、

そもそも、エリカの花って、何時散るんでしょう~~
アカシアの花が咲く時と同じような時かしら

投稿: はなまるちゃん | 2007年12月24日 (月) 22時45分

西田佐知子、どちらかと言えば質素な歌手でした。
確か、中国を鉄道で旅した関口知宏クンは息子さん。
エリカは、10月から今頃の寒い時期に咲く花らしいです。
耐える印象を持つ花、それで曲が出来たのでしょうね。
1963年の第14回NHK紅白歌合戦に、この曲で出場しています。
他のヒット曲と比べると、ホントに地味な存在です。
我ながら、この歌手の、この曲とは・・・シブガキ過ぎます。

そうそう。先日、京料理店で「てっぱい」をいただきました。
九条葱と油揚げでした。
「月の桂・にごり」が旨い季節になりましたよ。

投稿: kattu | 2007年12月25日 (火) 00時16分

西田佐知子といえば、コーヒールンバですか~?
「エリカの花が散る時」は。。。やっぱ地味なんですね、
全く覚えがないもの。紅白まで出てるとは! 
もっとも、1963年じゃ、流行歌より童謡って感じだけど~
でもしっかりこの世に存在してますワ(^^ゞ

投稿: はなまるちゃん | 2007年12月25日 (火) 16時52分

紅白には1961年から70年まで、連続出場記録が残っていました。
代表曲は、まず「コーヒー・ルンバ」になるでしょうね。
続いて「アカシアの雨がやむとき」。
「女の意地」が最後のヒット曲になりますか。
酒「菊正宗」のCM曲は、1971年が最初らしいですよ。
これは現在でも使用されていますから、息が長いですね。

投稿: kattu | 2007年12月25日 (火) 22時51分

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