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2007年8月19日 (日)

横綱の横車

下火になりつつあるアノ話題について。                モノゴトの発端から、その後の顛末(横綱の本場所出場禁止)までは ご承知の通り。最近では故郷モンゴルの首都で、相撲協会の措置が人権侵害だとする抗議デモが行われ(ワイドニュース的にいえば)国際問題化しそうな雲行きにある。

相撲協会所属の力士であれば、前相撲の掛け出しであろうと横綱であろうと、本場所同様に協会が主催する巡業への参加は務であり義務である。                             今回のモンゴルでの一件は、彼が帰省したうえで療養するのが目的の有給休暇であった。しかし、提出された休暇届けの理由と本人の行動に疑義が生じた以上、協会は本人から事情聴取するのは当然だが、それに応じない彼の態度は二重の不信を抱かれても当然だろう。

彼の師匠(大ちゃん親方)への批判と同時に、相撲協会への批判も 根強くあるようだ。彼を甘やかし過ぎるという批判だ。        確かに若貴時代の終焉前から大相撲人気に翳りが見え始め、   新しい看板力士が欲しい相撲協会にとって、彼の出現は渡りに船だったろう。一人横綱として奮闘した三年余りは彼にとっても厳しい状況で果たされ、そうした彼の功績に相撲協会が手心を加えるのは有り得る話しだ。

しかし、彼の日頃の態度や土俵上での仕草、つまり品格という点は彼が横綱に昇進する前から危ぶまれていたのではないか(この点は新横綱にも同様の懸念があるが)。そうした点も含めて、いまにして彼を批判する相撲協会の品格にも疑いを抱いてしまう。

理由は後から付いてくる                        今回相撲協会が下した措置に、そうした臭いを感じないではない。つまり相撲協会は、これまで彼に対して抱いていた鬱憤を晴らす恰好の材料を手に入れた。それに対して彼がヘソを曲げた、といった図式を描くには無理があるだろうか。

ところで、彼は本当に心身喪失のような状態にあるのか?そして、本当にモンゴルに帰省したいと願っているのか?          彼が真に己の行為を反省して出直しを誓うならば、まず公けの場に姿を現して真相を説明すべきだ。加えて、彼の地位に相応しい復活を遂げようとするならば、怪我を早急に治し、速やかに土俵に戻って稽古に精進すべきだ。そうすれば、相撲ファンは彼の復帰を暖かく迎えるだろう。

彼が今成すべきことは、力の武士(もののふ)としての栄誉を回復することだ。いたずらに己の殻に閉じこもり、相撲協会のみならず世間に背を向ける態度は賢明な策ではない。頑なな姿勢のまま世間を渡ろうとすれば、新たな軋轢を生じさせる芽が出来る。

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