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2006年10月 4日 (水)

支えルンです

あらためて申すまでもなく、今日、写真と云えばデジタルカメラか  携帯電話のカメラで撮るのが主流です。                アマチュアの写真愛好家にはフィルムに像を焼き付ける従来の  写真(銀塩写真)にこだわる人たちがいて、一方、プロ写真家にはデジタルカメラで撮る人たちがいます。面白い事象ですが、いずれにしても銀塩写真はデジタル撮影機器に押され、存続が危ぶまれる立場に追いやられています。                     かく云うわたくしも、私がフィルムを使うカメラで撮影したのはいつのことでしたか。かように一般消費者は写真フィルムから遠ざかっているのです。

こうした状況の下、富士写真フィルムは社名から「写真」の二文字を外す決断をしました。同社の全売上に占める写真部門の割合が少なくなったのが理由です。にも関わらず、同社は「最後の一社になっても銀塩写真を支える」と信念を貫くつもりです。

Trpa0_0000 銀塩写真受難の時代に、孤軍奮闘しているのがレンズ付きフィルム「写ルンです」。      富士写真フィルムが最初に発売してから、   この7月で満20年になりました。機能の進化は目覚しく、レンズ交換が可能な機種、手ブレ防止機能付きと、今日のデジタルカメラ顔負けの機能を備えているようです。

写真機が高価な貴重品だった時代や、撮影知識も必要とされた 時代には、写真は日常の中にはありませんでした。         写真は写真館か、ご近所のお金持ちでもなければ撮れない    難しいものでした。

庶民が手軽に写真と付き合えるようになったキッカケは、小西六写真工業(当時)が開発した自動露出カメラであり、後に開発された 自動焦点カメラでした。いわゆる「バカチョン・カメラ」などと称され ましたが、「ウチのお父さんでも写真が撮れる」時代の幕を開けた 功績は非常に大きいものがあります。

しかし、写真を庶民の中に根付かせたのはレンズ付きフィルム  だったのではないでしょうか。カメラを持たずに出かけても、写真を 撮影できるフィルムなんて初めての体験でした。それこそ「こんなシロモノで、まともな写真が撮れるか」と揶揄されたレンズ付きフィルムが国内の写真文化に寄与した功績は大きいのです。

どこまでも銀塩写真文化を支えようとする富士フィルムに、写真文化を支えながら業界の先頭を歩んだメーカーの矜持を感じずにはいられません。私も久しぶりに、手軽に買える「写ルンです」で貴重な 一瞬を狙ってみましょうか。

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